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2024年9月 ドイツの最新採用動向

ドイツの2024年6月最新採用関連トピック

1.ドイツにおける労働力不足の見込みと移民受け入れへの影響

ケルン経済研究所(IW)は2024年8月、ドイツの労働力不足はさらに加速し、2027年には728,000人の熟練労働が不足する見通しだと発表しました。とくに深刻なのは販売員、保育、福祉、医療、介護、IT等の分野であり、深刻な人手不足を補うためにも移民の受け入れは不可避だとして、在ドイツ日系企業にとっては今後も外国人労働者を確保しやすい状況が続く見込みです。

2.2024年賃金上昇率の見込み

経済社会研究所(WSI)の2024年8月の発表によると、ドイツで労働協約の対象となる従業員の2024年の賃金総額は、平均して5.6%の増加となる見込みとなりました。2024 年 上半期のインフレ率は平均2.4%に留まったため、2023年と比較すると今年上半期の実質賃金は3.1%上昇した形となります。但しこの賃金総額には一時的なインフレボーナスも含まれるため、2025年の実質賃金の上昇率は再び低下すると予想しており、我々在ドイツ日系企業にとってもそういった市場動向を踏まえた調整および交渉が求められることとなります。

3.在ドイツ日系企業のホームオフィス事情

2024年8月時点で当社がお預かりしている求人をもとに、在ドイツ日系各社のホームオフィス状況の調査を実施しました。実態として、半数以上のポジションで一部ホームオフィスが認められており、具体的なルール指定のないケースも含めると、週2日程度の在宅勤務を認めているケースが多い印象です。業態や職種によるところも大きいものの、求職者はよりフレキシブルで働きやすい環境を求める傾向にあるため、採用力強化の一つのポイントになるといえるでしょう。

2024年6-8月の採用事例

Düsseldorf

メーカーA社/経理アシスタント/20代

シニアな経理経験者の採用が困難な中で、経理経験はジュニアだがドイツでの就労経験のあった方を意欲・人柄もポイントとなり採用

メーカーB社/ECommerce/20代

約1年のインターン経験ではあったものの、競合ドイツ系企業での経験者を即戦力で採用

メーカーC社/Business Development/50代

新規事業開発に伴い、25年以上EAMAエリアにてその領域でビジネス開発をしてきたEU圏内の方をハンティングにて約5か月間かけて採用

Stuttgart

メーカーD社/カスタマーサポート・経理/ともに50代

求人・求職者ともに限られるエリアで、ニーズが出たタイミングでピンポイントで2名採用

メーカーE社/Software Engineer/30代 

EU圏外よりで配偶者の転職によりドイツへ家族で帯同移住されていた方で、自身も仕事を探していたところを、技術力優先でドイツ語なしで採用

Frankfurt

総合商社F社/営業/20代

予算が限られる中で採用が難航していたところ、日本での商社営業経験者を英語のみでポテンシャル採用

物流G社/Sales Assistant/20代

欧州での就労を希望してフランスにてワーホリ中だった日本でのフォワーダー経験者をドイツにて採用

Munich

メーカーH社/Business Planning/50代ほか

在独20年以上、経理財務・事業企画と幅広い経験をお持ちの方をマネジャーポジションで採用。その方をベースに組織づくりを行い、メンバー含めて名を採用。

その他、ドイツ外の採用事例も増えています。

  • 【フランス】メーカー/エリアMgr、メーカー/ Sales

  • 【チェコ】物流/Operator

採用の計画段階や情報収集から、是非お気軽にご相談ください。

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